2025.11.29
うつ病の原因第1位は?ストレスだけではない「脳の仕組み」
「最近つらい」「理由はないのに涙が出る」「朝がしんどい」
そんな状態が続くと、多くの人が「これはストレスのせい?」と思われます。
たしかに、ストレスはうつ病の大きなきっかけになります。
ですが、実は 「原因の第1位」 はストレスそのものではありません。
うつ病はもっと複雑で、
脳の働き・性格傾向・生活リズム・過去の経験・体の病気などが重なり、結果的に脳の調子が落ちてしまう病気 です。
この記事では、市川市・浦安市・船橋市・江戸川区など、首都圏東側にお住まいの方から相談の多い
「うつ病の本当の原因」と
「脳の仕組みとの深い関係」
についてわかりやすく解説していきます。
(厚生労働省も「うつ病は脳の機能の問題」と明確に示しています)
1|うつ病の原因第1位:脳の「エネルギー不足」
医学的には、うつ病の原因は1つに決められません。
ただ、最も中心にあるのは 脳の働きが「疲れ切った状態」になること です。
▷ ストレスは“火種”にすぎない
ストレスだけでうつ病になるわけではありません。
ストレスはあくまで「脳に負荷をかけるきっかけ」。
そこに以下が重なると、脳が回復しなくなり、うつ病につながります。
- 睡眠不足
- 休めない状況
- 責任感・完璧主義
- 環境変化
- 孤独
- ホルモンバランスの乱れ
- 体の病気(甲状腺・貧血など)
脳のエネルギーが削られ続けると、
考える力・やる気のシステムが動かなくなり、うつ状態に “落ちて” いきます。
2|脳で何が起きているのか?
うつ病のとき脳内では、主に以下が起こっています。
💡1)脳の回復システムが働かない
睡眠で疲れが取れなくなる
↓
脳の修復が追いつかない
↓
朝に起きた時点で「エネルギーが空っぽ」
💡2)考えすぎ・自分責めの回路が暴走する
まじめな人ほど、脳の一部(前頭前野)が疲労しやすく、
不安や後悔の回路だけが動き続けます。
💡3)脳の“指令を出す力”が落ちる
これはいわゆるセロトニン・ノルアドレナリンといった
脳内物質の働きが落ちる状態で、
- やる気が出ない
- 楽しいことが楽しくない
- なにも手につかない
と感じます。
つまり うつ病は気合いや性格の弱さではなく、脳の状態の問題 です。
3|なぜ市川や浦安・船橋のエリアに 「うつ病」が多いのか
当院でも地域柄、うつ病の相談が多い背景があります。
● 共働き・子育て・介護が重なりやすい
特に女性は睡眠不足が慢性化し、脳の回復システムが落ちやすい。
● 通勤時間が長く、生活リズムが乱れやすい
脳疲労を蓄積しやすい環境です。
● 職場のストレス・人間関係の密度が高い
精神的な負荷がかかり続ける地域でもあります。
● 真面目で責任感が強い人が多い
これは長所でもありますが、うつ病のリスク因子にもなります。
4|うつ病のサイン──初期症状を決して見逃さないで
脳が無理をしていると、次のサインが出ます。
- 朝がつらい、絶望感がある
- 夜になると少し元気になる
- 仕事のスピードが落ちる
- 食欲の変化(食べすぎ / 食べられない)
- 趣味に興味がわかない
- 強い自己否定や罪悪感
- 「消えたい」という気持ちが出る
こうした状態は
脳がSOSを出しているサイン です。
放置すると悪化し、回復に時間がかかるため、
早めの相談が大事です。
5|うつ病の治療は「脳を休ませること」から始まる
うつ病は脳の病気です。
治療の基本は「脳を休ませ、回復システムを立て直すこと」。
● 休む
「休職=逃げ」ではありません。脳の修復に必要な治療です。
● 生活リズムを整える
睡眠の質を改善すると脳の回復が一気に早くなります。
● 必要に応じて薬の力を借りる
抗うつ薬は脳の働きを整える治療薬です。
依存は起きませんし、症状が改善すれば中止できます。
● カウンセリング
思考のクセを整え、回復スピードを上げます。
● 周囲へのサポート
家族・職場への説明も治療の一部です。
6|「原因がわからない」つらさを一人で抱えないでください
うつ病は、
「原因が1つに見えないこと」
「自分のせいだと思ってしまうこと」
がつらさを大きくします。
でも本当は、
脳が疲れ切った“結果”としてうつ病が出ているだけ です。
あなたが悪いのではありません。
治療すれば、脳は必ず回復します。
7|さんメンタルクリニックでできること
当院では
- 女性のつらさ(家事・育児・職場ストレス)
- 真面目でがんばりすぎてしまう方
- うつ・適応障害
- 朝つらい/仕事が手につかない
- 睡眠トラブル
などのご相談が最も多く、
地域(市川・浦安・船橋・江戸川区)に寄り添った診療を行っています。
お一人で抱えず、まずは気軽にご相談ください。
🌿 さんメンタルクリニックはWEB予約が可能です
下記より24時間ご予約いただけます。
予約はこちらから
著者
さんメンタルクリニック院長 宇谷悦子
経歴
• 鹿児島大学医学部医学科卒業
• 鹿児島大学医学部眼科入局
• 医師免許取得
• 島根大学医学部精神医学講座入局
• 島根大学医学部附属病院 外来医長(リエゾン医/緩和ケアチーム兼任)
• 特定医療法人恵和会 石東病院 診療部長
• 大田市立病院 非常勤医
• 島根県央保健所こころの相談
• 大田市自死対策委員
• 南行徳メンタルクリニック副院長
• さんメンタルクリニック院長
資格・所属学会
• 精神保健指定医
• 日本精神神経学会