院長コラム

2026.02.07

うつ病はカウンセリングで治る?薬との違いと併用のコツ

「できれば薬は飲まずに治したい」
「カウンセリングだけで良くなるの?」

うつ病で悩んでいる方から、こうした質問を受けることはとても多くあります。
20代から70代まで、年齢や性別を問わず共通する不安です。

結論からお伝えすると、うつ病の治療は「カウンセリングだけ」「薬だけ」と単純に分けられるものではありません
その方の症状の強さ、生活状況、性格、これまでの経過によって、最適な治療の組み合わせは変わります。

この記事では
・カウンセリングでできること
・薬物療法との違い
・併用する際の考え方
を、できるだけわかりやすくお伝えします。

市川市・浦安市・船橋市・江戸川区周辺で治療を検討されている方にも、参考になる内容です。


うつ病はカウンセリングだけで治るのか?

軽症のうつ状態や、ストレス要因がはっきりしている場合には、カウンセリングを中心とした治療で改善するケースもあります

カウンセリングでは、
・気持ちや考えを言葉にする
・自分でも気づいていなかった思考のクセに気づく
・対人関係や仕事のストレスへの向き合い方を整理する
といったことを行います。

「話すだけで意味があるの?」と思われるかもしれませんが、
安心できる場で自分の気持ちを整理することは、脳や心の回復にとって大切なプロセスです。

ただし、症状が中等度以上の場合、カウンセリングだけでは回復が追いつかないことも少なくありません。


薬物療法(抗うつ薬)は何を助けてくれるのか

うつ病では、脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)の働きが乱れていることが知られています。
抗うつ薬は、このバランスを整えることで、

・気分の落ち込み
・不安
・意欲低下
・睡眠障害

などを和らげる役割を担います。

「薬を飲むと依存するのでは?」と心配される方もいますが、医師の管理下で使う抗うつ薬は依存性が問題になることは基本的にありません。

厚生労働省も、うつ病治療における薬物療法と心理療法の重要性を示しています。
参考:厚生労働省 こころの健康

カウンセリングと薬の違いを整理すると

簡単にまとめると、役割は次のように異なります。

薬物療法
・つらい症状を和らげ、回復の土台をつくる
・眠れるようになる、気力が戻る

カウンセリング
・考え方や感じ方のクセに気づく
・再発しにくい心の状態をつくる

どちらが「正解」というより、補い合う関係と考えると理解しやすいでしょう。


併用が効果的なケースとは?

特に次のような場合は、併用が有効なことが多いです。

・気分の落ち込みが強く、日常生活に支障が出ている
・眠れず、体力や集中力が落ちている
・「考えすぎ」が止まらず、自分を責めてしまう

薬で症状を少し楽にしながら、カウンセリングで考え方や対処法を整えていく。
これにより、「回復が早まる」「再発を防ぎやすくなる」ことが期待できます。


「今はどちらが必要か」は一緒に決めていきます

治療は、医師が一方的に決めるものではありません。
不安や希望を共有しながら、その時点での最適な方法を一緒に考えていきます。

・今は薬を使って休みたい
・まずは話を聞いてほしい
・将来的には薬を減らしたい

どれも自然な気持ちです。

市川市・浦安市・船橋市・江戸川区から通院されている方も、同じような悩みを抱えながら治療を進めています。
一人で抱え込まず、専門家に相談することが回復への第一歩です。


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著者

さんメンタルクリニック院長 宇谷悦子

経歴
・鹿児島大学医学部医学科卒業
・鹿児島大学医学部眼科入局
・医師免許取得
・島根大学医学部精神医学講座入局
・島根大学医学部附属病院 外来医長
 リエゾン医/緩和ケアチーム 兼任
・特定医療法人恵和会 石東病院 診療部長
・大田市立病院 非常勤医
・島根県央保健所こころの相談
・大田市自死対策委員
・南行徳メンタルクリニック副院長
・さんメンタルクリニック院長

資格・所属学会
・精神保健指定医
・日本精神神経学会