2026.01.24
うつ病の人が「できるだけ避けたい食べ物」とその理由

うつ病の治療では、薬物療法やカウンセリングが中心になりますが、実は日々の食事も回復の土台を支える重要な要素です。
「何を食べるか」だけでなく、「何を控えるか」も、気分の安定や睡眠、意欲の回復に影響します。
ここでは、20代から70代までの方に共通して注意していただきたい、うつ症状を悪化させやすい食品とその理由を、医学的視点から分かりやすく解説します。
① アルコール
一時的に気分が楽になるように感じますが、アルコールは中枢神経を抑制し、
・睡眠の質を悪化させる
・抗うつ薬の効果を弱める
・翌日の不安感・抑うつ感を強める
といった影響があります。
「寝酒」が習慣化すると、回復を遅らせる大きな要因になります。
② カフェイン(コーヒー・エナジードリンクなど)
適量なら問題ありませんが、過剰摂取は
・動悸
・不安感
・入眠障害
・自律神経の乱れ
を引き起こしやすく、うつ病の不眠や焦燥感を悪化させます。特に夕方以降は控えめにしましょう。
③ 精製された砂糖が多いお菓子・清涼飲料水
血糖値が急上昇・急降下すると、
・イライラ
・強い疲労感
・気分の落ち込み
が起こりやすくなります。
甘い物に強く依存している場合、気分の波が大きくなる傾向があります。
④ 超加工食品(カップ麺、菓子パン、スナック菓子など)
ビタミンB群、鉄、亜鉛、マグネシウムなど、脳の働きに必要な栄養素が不足しやすく、
神経伝達物質(セロトニンなど)の合成がうまくいかなくなる可能性があります。
⑤ トランス脂肪酸を多く含む食品
マーガリン、ショートニング、揚げ菓子などに含まれ、
慢性炎症を助長し、脳内環境にも悪影響を及ぼすと報告されています。

食事は「治療の補助輪」
食事だけでうつ病が治るわけではありません。しかし、
・薬が効きやすい体内環境をつくる
・睡眠リズムを整える
・自律神経を安定させる
という意味で、食事は治療を下支えする大切な要素です。
厚生労働省も、心の健康と生活習慣の関係について公式に情報を発信しています。
参考:厚生労働省「こころの健康」
市川市・浦安市・船橋市・江戸川区で治療を受けている方へ
地域の医療機関で継続的な診察を受けながら、
「睡眠・食事・服薬・休養」を総合的に整えていくことが、回復への最短ルートです。
「食欲がない」「甘い物やお酒に頼ってしまう」
そうした悩みも、診察の中で遠慮なく相談してください。
生活習慣の調整も、立派な治療の一部です。
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著者
さんメンタルクリニック院長 宇谷悦子
経歴
・鹿児島大学医学部医学科卒業
・鹿児島大学医学部眼科入局
・医師免許取得
・島根大学医学部精神医学講座入局
・島根大学医学部附属病院 外来医長
リエゾン医/緩和ケアチーム 兼任
・特定医療法人恵和会 石東病院 診療部長
・大田市立病院 非常勤医
・島根県央保健所こころの相談
・大田市自死対策委員
・南行徳メンタルクリニック副院長
・さんメンタルクリニック院長
資格・所属学会
・精神保健指定医
・日本精神神経学会